マフィンは、歴史の順序から見れば、イングリッシュ・マフィン(英;English style muffins)とも呼ばれるものの方が先に誕生しました。これがイギリスからアメリカに渡り、卵や乳製品や砂糖が加えられ、イーストの代わりにベーキングパウダーが用いられてアメリカン・マフィン(英;American style muffins)になって行きました。
イギリスでは、マフィンと言えば平らな薄い円筒形の方のものを指し、カップケーキ形が多い甘いタイプはアメリカン・マフィンと呼びます。アメリカでは、平らな円筒形の方をイングリッシュ・マフィンと呼び、カップケーキ形の甘いものをマフィンと言います。
マフィン(muffin)の語源は、古代フランス語のパン(bread)を意味する"moufflet"にあたり、やわらかいという意味だと考えられています。あるいは、低地ドイツ語のケーキを意味する"muffe"から来た可能性もあります。
このように、マフィンとカップケーキは発祥が違うのですが(2008年5月31日のブログ『バタフライ・ケーキ』と、2008年6月30日のブログ『フェアリー・ケーキ』参照)、アメリカン・マフィンとカップケーキの外観が似ていることと、両者がそれぞれ改良される中でレシピが互いに絡み合ったことで、区別がつけ難いものもあります。定義はありませんが、目安のひとつをご紹介します。
"...mufiins should have a coarser crumb than fairy cakes or cupcakes and a more robust, less sweet taste."
<(アメリカン)マフィンの生地は、フェアリー・ケーキやカップケーキより、ほろほろしていて、旨みがあり、甘みが少ない方がいい>―
拙訳("heavenly chocolate" Linda Collister, Ryland Peters & Small 2001 より引用。)
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* 主な参考文献;
米国ニュージャージー州モリス郡立図書館の司書長、リン・オルバーさん主筆・編集のウェブサイト(英文)、"The Food Timeline" by Lynne Olver
http://www.foodtimeline.org/foodfaq2.html#muffins
米国ミネソタ州ウィノナ郡のシェフで、食に関する記事作成に従事するジェームズ T. エーラーさんのウェブサイト(英文)、 "Food Reference Website" by James T. Ehler
http://www.foodreference.com/html/artmuffinhistory.html
なお、Lynne Olverさん、James T. Ehlerさん両氏より、各サイトの使用、紹介のご許可を頂いています。
アメリカン・マフィンのひとつ、コーヒー・マフィンを焼きました。甘さ控えめのマフィン生地にコーヒー豆の香りを移したミルクを使い、コーヒー・リキュールで溶いたアイシングをひと塗りし、トッピングにコーヒービーンズ・チョコレート(chocolate covered coffee beans)を載せました。コーヒービーンズ・チョコレートは、市販のものもいくつか出回っています。お気に入りのコーヒー豆をチョコでコーティングしてもいいと思います。

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※ 直径5㎝×深さ3㎝、70mlの「紙製マフィンカップ焼型」使用(英字/内側コーティング加工のため、しっかりしていて、型の立ち上がりがよい)。
これを直径7㎝×深さ3㎝×6個取りのマフィン型(材質;スチール)にセットして焼けば、マフィン・トップの笠の大きい“きのこ形”に出来上がる。
『珈琲豆チョコ』(下記
⑥)をトッピング。苦過ぎず、甘過ぎず、香り高い。
市販のコーヒービーンズ・チョコレート類、全10点をご紹介します。
50gあたり、200円前後の価格です。
内容量(g)は商品表記によるものですが、粒数はそれぞれ数えた実数なので、おおよその目安としてご了承下さい。
【
コーヒー豆そのものをチョコでコーティング】(6点)
①
『珈琲豆』ビターチョコレート(コーヒー豆入)→

六甲バター株式会社(神戸市)
65g(約50粒)
②
『珈琲豆』チョコレート★ミルクコーヒー味★(コーヒー豆入)→

六甲バター株式会社(神戸市)
75g(約56粒)
③ 『珈琲豆』ホワイトチョコレート★カプチーノ風味★(コーヒー豆入)→

六甲バター株式会社(神戸市)
75g(約60粒)
※以上①~③は、成城石井、ザ・ガーデンなどにて販売。
④
『明治屋のコーヒービーンズ チョコレート』 COFFEE BEANS COATED WITH MILK CHOCOLATE→

明治屋(東京都中央区)
75g(約86粒)
フレンチタイプにローストしたコーヒー豆。
※明治屋にて販売。
⑤ Lotte Rich Select Chocolate 『贅沢セレクトコーヒー豆ドラジェ』株式会社ロッテ(東京都新宿区)
39g(約29粒)←下記に商品の袋の写真あり。
(パウチのチャック付きスタンド袋は44gで約29粒)↓
http://www.lotte.co.jp/products/catalogue/choco/06.html
キリマンジャロ豆(タンザニア産100%)+まろやかミルクチョコ
※おかしのまちおか、ローソンなどにて販売。
⑥ 『珈琲豆チョコ』(Coffee Beans Chocolate)㈱ジェーシーシー(Japan Confectionary Co.)(東京都墨田区)
タンザニア産キリマンジャロ豆+チョコとコーヒーパウダー。
40g(約30粒)
※オリンピック、ジャスコ、ダイエー、マルエツ、スリーエフにて販売。
【
コーヒー味のチョコ】(3点)
⑦ 『Coffee & Raspberry Marble Chocolate』
(マーブルチョコ コーヒー&ラズベリー)スターバックス コーヒー ジャパン㈱(東京都渋谷区)
45g(約44粒=コーヒー21粒+ラズベリー23粒)
※スターバックス各店舗にて販売。
⑧ 『コーヒーパックス』(森永)↓


コーヒー味のコーヒー豆形のチョコレート。 苦味も甘味もある、100%チョコ。
㈱クオカプランニング
100g(約140粒)
※クオカでネット販売。
⑨
Meiji coffeebeat 『コーヒービート』 カフェオレ味明治製菓㈱
こちらもコーヒー豆形。マーブルチョコレートのようなキャンディ・シェルに包まれているので、溶けにくい。
35g(約45粒)
http://www.meiji.co.jp/sweets/okashi-land/okashi.html
※おかしのまちおか、サミット、ライフなどで販売。
【
砂糖不使用のコーヒー風味チョコ】(1点)
⑩ 『Mocha Coffee Chocolate モカ珈琲チョコレート』ニッポー株式会社(千葉県鎌ヶ谷市)
30g(約15粒)
※ナチュラル・ローソンなどにて販売。

↑一部商品の写真。
⑤、
③、
⑧、
⑥、
⑦、
⑩(左上から右~左下から右)

↑その中身。
⑧、
⑩、
⑦、
⑥、
⑤、
③(菊皿右上から時計回りに)
コーヒーマフィンのレシピのある本3冊をご紹介します。
『A.R.Iのお菓子の提案 dailyマフィンとビスケット』(文化出版局)
「スイートマフィン」が28点、「お食事マフィン」が10点、「ビスケット」(アメリカでパン代わりにするホットビスケット)が7点の、全マフィン、ビスケットの写真掲載。基本の生地作りのアドバイス(p.11)や、道具と材料の説明(p.60~p.63)が的確です。
ニューヨークで修業してきた著者の、「元気でカジュアルな心地よさのあるアメリカンケーキが好き」という思いが素直に伝わってくる、毎日食べても飽きない味です。
☆コーヒーマフィン「モカモカ」(p.19)のレシピあり。
『デイリーマフィン&おめかしカップケーキ』(株式会社MCプレス)
基本の「プレーンマフィン」を一部ずつアレンジした全36点のマフィンを、22種のデコレーションでおめかしするという仕組みのレシピ本。さらに、小さなアレンジも5点紹介しています。全マフィンの写真掲載。電子レンジ蒸しパンも一つあり、2分でできて、生地もなめらかです。マフィンもカップケーキも、伝わった各国でそれぞれの解釈と発展があります。
☆「コーヒーマフィン」(p.41)のレシピあり。
『いつでもマフィン Muffins & Quick Breads』(文化出版局)
「マフィンはクイックブレッドの代表」という著者の言葉に集約されるように、マフィンは食事や軽食です。甘いマフィン(sweet muffins)17点、甘いクイックブレッド(sweet quick breads)4点、お食事マフン(savory muffins<甘くない、塩味のマフィン>)5点、お食事クイックブレッド(savory quick breads)10点の、全36点写真掲載。
初版は1997年の発行ですが、時代の先見性溢れるレシピ構成です。まず、バターと砂糖の配合をぎりぎりまで抑え、ベーキングパウダーもやや少なめの配合です。また、「バターを使わないマフィン」は、目次に★印がつけられています(サラダ油を使うもの2点と、バターもサラダ油も使わないものが1点)。マフィン型以外に、ハート型、レモン型、半円型、サバラン型、栗型、浅い丸型(マフィントップというタイプのマフィンのため)、角型、コーンスティック型などで焼くことも伝えています。オーブンやオーブントースターの天板で焼くものも紹介しています。同じマフィン生地を、金時豆ブレッドを例に取り、マフィン型とローフ型の両方で焼いて並べています。
全レシピに、サイドメニューのレシピがあり、マフィン食の献立のアイディアを写真と共に載せています。
☆コーヒーマフィン「モカ・マカデミア・マフィン」(p.25)のレシピあり。